今回はスティーブ・ソレイシィさんの
の書評です。
以前の記事(実践タイムマネジメント研修)と同様、今回もアマゾンのPrime Readingで無料で読みました。
この本は
- 英語が大の苦手なライター大橋弘祐さんが
- NHKラジオで講師も務めた経験のある英会話講師スティーブ・ソレイシィさんに
- 英語が話せるようになり、さらには英語で仕事ができるようになる方法を教えてもらう
という対談&実践形式の構成になっています。
参考書や問題集ではないので、小難しい文法の話や難しい単語は一切出てきません。
むしろ英語を勉強するときの心構えなんかを説いてくれている本という位置づけでしょうか。
また対談形式なので普段は本を読まない人でもスラスラっと読めると思います。
大橋さん同様に
と思ってる人が、最初の1冊として読むにはピッタリの本じゃないかなと思いました。
英語が話せる方法を教えてください(ソレイシィ)で学んだ内容
実は私はそこそこ英語ができます。
大学入試では英語で点数を稼ぎましたし、TOEICも対策せずにそこそこのスコアを出してきました。
しかし「英語のテストができること」と「英語が話せること」は違います。
外国人に道を聞かれてうまく答えられなかった経験はたくさんありますし、外国人との電話会議は凄く苦手です。
そんな私に刺さったのが、次に記す本書の言葉です。
一番初めに知ってほしいことは、自分の言った言葉にマルをもらうことよりも、自分の思っていることを相手に伝えることの方がはるかに大切だということ。だからテストみたいに唯一の正解を探そうとしてしまうのは本当にナンセンスだよ。
本書ではとにかく「正しい英語」よりも「自分の思っていることを伝える英語」を話すためにはどうすればいいかという視点が徹底されています。
そして、この本ではもう一つ英語学習において重要な点にも触れています。
それは「あなたは何で英語を話せるようになりたいのか?」という問いかけです。
実は、本書では、この問いをテーマに1節まるまる割いてあるということはありません。
表立って取り上げられてはおらず、対話の流れでソレイシィ先生が大橋さんに尋ねただけです。
しかし、これは重要な問いかけです。
なぜなら、「なぜ英語を話せるようになりたいのか?」すなわち「英語で何を伝えたいのか?」がはっきりしないと、「自分の思っていることを伝える英語」の習得は当然うまくいかないからです。
伝えたいことがはっきりしていないのに、それを伝えるための手段を勉強しても、やがては挫折しますよね。
本の中では、ライターの大橋さんが、オンライン英会話の金髪美人教師と楽しく会話をしたいというモチベーションで、共通の趣味である映画に関する語彙を覚えたり、愛を伝えるための表現を学んだりしたことが紹介されています。
立派なモチベーションですよね。
「英語を使って〇〇を伝えたい」と思うからこそ、勉強が能動的で身が入ったものになり、上達が加速度的になるものです。
「英語はやっぱ必要だよね~」だとか「これからの時代、英語が話せないと困るってニュースで言ってたし」でなんとなく英語の勉強を始めても、きっと挫折します。
「なんで英語を勉強したいんだっけ?」「英語を使って俺は何をしたいんだ?」というモチベーションの言語化が大事ですね。
いろんな実用的な裏技小技も紹介されていますが、英語学習における初めの一歩が問いかけられている本書は、英語を勉強しようと思った人すべてに読んでもらいたいです。
特に、私と同じように英語がそこそこできると思い、「こんな初心者向けの本なんて」と思った人こそ、手に取ってみてはいかがでしょうか。
英語が話せる方法を教えてください(ソレイシィ)はAmazon Prime Reading対象です
「難しいことはわかりませんが、英語が話せる方法を教えてください」は
- 英語のレベルを問わず、これから英語を勉強しようかなと思っている人
すべてに手に取ってもらいたい本です。
しかも2020年5月時点では、Amazonプライム会員なら無料で読める「Prime Reading」というサービスの対象です。
Amazonプライム会員でない人も、30日間の無料トライアルができます。
無料トライアルが終了したあとは、月額500円または年額4,900円のプランを選べます。
もちろん無料トライアルの期間だけで解約しても解約金は発生しませんよ。
関連記事です。
同じくPrime Readingで読んだ「自分の頭で考えて動く部下の育て方」という本です。
小説のレビューもしています。山本周五郎の名作「ながい坂」です。
映画のレビューもどうぞ。リチャード・リンクレイター監督の「6才のボクが、大人になるまで。」です。
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