今回は橘玲さんの『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ』の書評です。
ちなみに作者のお名前は「たちばな あきら」と読みます。
「れい」さんじゃありませんし、女性でもありません笑
「黄金の羽根」とは作者の橘さんが作った言葉で、次のような意味があります。
【黄金の羽根】Golden Feather
制度の歪みから構造的に発生する ”幸運” 。手に入れた者に大きな利益をもたらす。
たとえば所得税を安くする方法。
たとえば社会保険料を安くする方法。
橘さんがご自身のビジネスあるいは人生で見つけてきた、お金持ちになるための合法的な抜け道を紹介した本です。
参加してるゲームにはルールがあることを知ろう
日本っていう資本主義の国に生まれた以上、生まれた瞬間から僕らは資本主義のゲームに参加します。
そこで上を目指すか目指さないかは個人の自由ですが、少しでも上を目指すつもりであればゲームのルールを知ることが大事です。
当たり前ですがルールの知らないゲームに参加しても、勝ち続けることはできません。
(たまに勝つことがありますが、それはいわゆるビギナーズラックというものです)
しかしそうした資本主義のルールを知るという以前に、ルールがあるってことすら知らない人が大半ではないでしょうか。
でもそれはある意味あたりまえです。
だって学校でお金にまつわる授業はないわけですから。
この本ではそのルールを、そしてルールの合法的な抜け道を教えてくれます。
「知識社会」では、必要な情報を的確に入手し、それを活用する知識を有しているひとは、いくらでも近道ができます。そうでなければ、ひたすら回り道をするほかありません。「知識」が価値を持つとは、そういうことです。
(中略)知識もなく、回り道もしたくなければ、金を払わなくてはなりません。それが、私たちの生きている資本主義・市場経済のルールです。
サラリーマンがすぐ使える技は書いてません
はっきり言って、サラリーマンがすぐに使える技はほとんど書いてません。
そもそも著者の基本的なスタンスは「サラリーマンは税金が天引きだから搾取されやすい、だから小さな法人を作って節税しよう」です。
なので、サラリーマンの僕はこの本に書いてあった細かな話は覚えていません。
しかし何より大切なのは、「○○という分野にはルールがある」ということを知っているかどうかではないでしょうか。
ルールがあるってことを知っていさえすれば、いざそのゲームをプレイすることになったときに、負けないように必死でルールを調べることができます。
このことを学べただけで僕には意味のある本でした。
いろんなテクニックはあとで必要になったときに、また読み返せばいいと思います。
そういう意味ではこの本は図書館で借りるよりは、本屋で買うことをオススメですね笑
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