ついにコカ・コーラがレモンサワー『檸檬堂』の全国販売をリリースしました。
2018年5月から九州で試験販売をしていたコカ・コーラ社のレモンサワー『檸檬堂』ですが、2019年10月28日から全国で販売されるようです。
コカ・コーラ社はみなさんご存知だと思いますが、「コカ・コーラのアルコール飲料といえば?」と聞かれて思いつくブランドはありますか?
思いつかないはずです。
なぜなら『檸檬堂』がコカ・コーラ初のアルコール飲料だからです。
しかも日本初だけではありません。
コカ・コーラが世界で初めて展開するアルコール飲料なのです。
そんな歴史的なチューハイ『檸檬堂』ですが、実は九州では2018年5月から販売されており、スーパーなどで普通に購入できます。
九州ではすでに宅飲み・普段飲みの定番となっており、筆者も何度も飲んだことがあります。
そんなレモンサワー『檸檬堂』のレビューを今回はしたいと思います。
コカ・コーラ『檸檬堂』の商品説明と感想
『檸檬堂』には次の4種類の味があります。
- 定番レモン
- 塩レモン
- はちみつレモン
- 鬼レモン
それぞれの紹介は後に詳しく書くとして、ここでは全体に共通する特徴「前割り製法」について触れましょう。
はい。
写真をご覧の通り、「前割り製法」とはレモンを丸ごとすりおろしてお酒に漬け込む製法のことです。
この「前割り」は九州の焼酎文化ではけっこう一般的です。
それぞれの家庭で焼酎と水を好みの割合で混ぜて寝かせておくというものですが、飲みたいときに割らずにすぐ飲めるという、酒飲みが多い九州では持ってこいの飲み方というだけではありません。
焼酎と水がうまくなじんで、口あたりがまろやかになります。
この焼酎文化をレモンチューハイに持ち込んだのがコカ・コーラの『檸檬堂』というわけです。
さて、それではそろそろ4種類の味のレビューといきましょう。
定番レモン(アルコール度数5%)
まずは「定番レモン」です。
その名の通り、一番スタンダードな味です。
レモンサワーの中には、レモンの味を強くしすぎて酸っぱすぎるものがありますが、定番レモン味の檸檬堂はそれがありません。
前割り製法のおかげなのか、レモンの酸味がアルコールとよくなじんでいて口あたりが丸い感じがします。
そして後味にほんのりレモンの苦みがやってきます。
前割り製法でレモンをお酒に漬け込んでいるので、レモンピールの風味が沁みているのだと思います。
まさに「定番」のレモンサワーといった味に仕上がっています。
食事のお供にしても食事の邪魔をしないと思います。
よく冷やして飲むか、氷を入れたグラスに注いで飲むといいのではないでしょうか。
塩レモン(アルコール度数7%)
お次は「塩レモン」です。
名前の通り塩風味がします。
「定番レモン」よりさっぱりしており、後味のレモンの苦みも控えめです。
アルコール度数が「定番レモン」より高めですが、飲んでいてアルコールが強いなと気になることはありません。
むしろ味がさっぱりしてるので、こちらのほうがゴクゴク飲めるかもしれないですね。
キンキンに冷やして、バーベキューなどアウトドアや風呂上がりにクッと飲みたい一品です。
こちらも食事の邪魔をしないと思います。
はちみつレモン(アルコール度数3%)
3番目に紹介するのは「はちみつレモン」です。
こちらは他の3種類とは少し毛色が違います。
口に含むとまず感じるのは、はちみつの風味です。
なかなかの強さの主張です。
そして後味にレモンサワーを感じます。
どちらかというと、はちみつが主でレモンサワーが従といった印象を受けました。
レモンサワーが好きな人のなかには、「こんなのレモンサワーじゃない!」と思ってしまう人もいるかもしれません。
しかし、「甘いカクテルが好きな人」や「お酒にあまり強くない人」にとっては、この「はちみつレモン味」が一番飲みやすく感じると思います。
アルコール度数も3%と4種類の中で最も低いですしね。
こちらは食事といっしょにというよりは、食後のデザートにといった感じです。
鬼レモン(アルコール度数9%)
最後は「鬼レモン」です。
「定番レモン」と同じくシンプルなレモンサワーですが、「定番レモン」が果汁10%・アルコール5%なのに対し、「鬼レモン」は果汁17%・アルコール9%と「定番レモン」の2倍近くの数字となっています。
つまり「定番レモン」をレモン・アルコールともに濃くしたのが「鬼レモン」になります。
実際に飲んだ時の印象も「強い!」と感じます。
レモン味も強いのですが、アルコールのほうが特に強く感じました。
今日はガツンといきたい!酔いたいんじゃ!という日には「鬼レモン」がおすすめです。
なぜ『檸檬堂』は九州限定発売だったのか
なぜ『檸檬堂』は九州での先行発売だったのでしょうか。
いろいろな記事を読んだところ、次の3つが大きな理由のようです。
- チューハイ市場の伸びしろが大きい
- 焼酎文化
- 商品の認知度が低くても購入される
ここ数年チューハイ市場は拡大しており、ユーロモニターインターナショナルというイギリスの調査会社によると、この10年間で市場規模は7割増えたそうです。
もともとは女性や若者向けに甘いチューハイが販売されていたようですが、最近では中高年男性向けにアルコール度数の高いチューハイも販売したり、ジュースで培った技術を活用して果実感のより強いチューハイも各社販売しています。
しかし九州単独の市場でみると、市場規模は全国と比較して伸び率が低いようです。
たしかに筆者の周りの人も家で飲むといったら、ビールか焼酎といった人がほとんどです。
つまり九州のチューハイ市場は全国と比べてもまだまだ伸びしろがあるので、九州に新商品を投入したということになります。
また、いま言ったように、九州は焼酎文化です。
飲み会に行くと、乾杯の1杯目はビールに付き合うけど2杯目からは焼酎とか、家では焼酎しか飲まないとか、そういう人がいっぱいいます。
先ほど商品の特徴について述べたように、『檸檬堂』の特徴は前割り製法です。
九州人は焼酎を自宅で飲むときに前割りをしている人が多く、そこにヒントを得たとも言われています。
つまり前割りの本場・九州に商品を投入して、消費者の反応を試したいという狙いが見えてきます。
また、発売されたばかりで認知度が低い新商品も、良い商品であれば九州では売れるそうです。
鎖国の時代から長崎という玄関口があり、そこから情報を仕入れていた名残なのでしょうか。
それとも田舎特有の「東京で流行っているらしいぞ」なのか、「東京や大阪では売ってないけど全国で九州だけ売っている」というのが自尊心をくすぐるのでしょうか。
理由は分かりませんが、コカ・コーラ社では過去にも「爽健美茶」や「ジョージア」も九州先行発売で手ごたえを得て全国展開になったそうです。
「爽健美茶」も「ジョージア」も今では全国展開の定番ブランドですから説得力がありますね。
コカ・コーラのレモンサワー『檸檬堂』のまとめ
いかがでしたか。
全国販売前の段階でもネットショップでは購入できるところもあるようですが、かなり割高な価格になっています。
早く飲みたいんだ!という方は10月28日の販売開始直後にスーパーに駆け込んでください。
それでは最後に4種類の味の特徴だけ振り返っておきましょう。
- 定番レモン味(アルコール度数5%)
定番のレモンサワー。レモンの酸味は強すぎず、後味にほんのりレモンピールの苦みを感じる。食事の邪魔もしない。
- 塩レモン味(アルコール度数7%)
定番をよりキリリと引き締めたさっぱり味。アルコール度数の高さは感じない。アウトドアや風呂上がりにキンキンに冷やして飲みたい。
- はちみつレモン味(アルコール度数3%)
はちみつ風味がかなり強い。甘いカクテルが好きな人やアルコールに弱いという人には一番おすすめ。
- 鬼レモン味(アルコール度数9%)
レモン・アルコールともに濃い。嫌なことあったし今日は酔いたいんじゃ!という日には最適。
2019年10月28日から全国発売です。
ぜひ一度トライしてみてください。
コメント