地方配属・転勤は出世に必要なのか?【メーカーの場合】

サラリーマン
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5月になりました。

4月に入社した新入社員の中には同期全員での集合研修を終えて、配属先を言い渡された人も多いのではないでしょうか。

 

特に全国に事業所がある大企業の場合、自分の希望部署に配属された人もいれば、行きたくない部署や想像さえしてなかった場所へ行く人もいるかと思います。

 

筆者かまぼこも数年前、全国に事業所があるメーカーに技術系総合職として入社しました。

 

会社の制度やビジネスマナーを学ぶ集合研修を経て、入社して1か月後に配属されたのは九州のとある田舎の工場でした。

技術系で入社した以上、現場経験は必要だと思っていましたし、田舎に行く覚悟はしていたので、そのときは「九州か。よし、がんばろう」くらいしか思っていませんでしたが、実際暮らしてみると思うことがいろいろありました。

 

それは端的に言うと、「事前に覚悟はしていてもやっぱり地方配属はしんどい」ということです。

 

というわけで、これから数回にわたって地方配属の現実(良いところも悪いところも)を紹介します。
良いところも悪いところも包み隠さず話すことで、意思決定の参考にしてくれる人が一人でも現れたら本望です。

 

またブログの記事にする過程で「今後の転勤制度のあり方」について自分なりの考察を深めていきたいとも思っています。

記念すべき初回のテーマは「地方配属は出世に必要なのか?」です。

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地方配属は本当に出世に必要なのか?

製造業の場合、技術系社員が工場のある地方に配属されることはもちろん、人事や経理といった事務方も地方に配属されることが往々にしてあります。

 

「現場を知らずして製造業のビジネスがわかるわけがない」ということなんでしょうが、実際に出世している人たちの経歴はどうなんでしょうか。


というわけで、日本の製造業における時価総額上位の企業の社長の経歴を調べてみました。(2019年4月末時点での調査です)

 

トヨタや日本電産などの創業家が社長をしている企業は除き、なるべく業種がばらけるようにということで、次の5社をピックアップしました。

  • ソニー
  • ホンダ
  • 信越化学
  • 花王
  • ダイキン
参考:日本経済新聞 時価総額上位ランキング

ソニー(社長:吉田憲一郎氏)

このソースによると、以下のような経歴を歩まれているようです。

1983年4月:ソニー株式会社に入社
1988年6月:ソニーネットワーク販売株式会社に出向
1990年6月:ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカに赴任
1994年4月:ソニー株式会社証券業務部へ
1997年10月:財務部へ
1998年6月:社長室室長へ

 

アメリカに赴任後は本社を渡り歩くという、いわゆるエリートコースを歩んでいるように見えます。

 

アメリカ赴任前の出向先であるソニーネットワーク販売株式会社は、現在はソニーマーケティング株式会社という名前になっています。

ホームページを見たところ、本社は東京・品川ですが、全国各地に営業拠点があるので、もしかしたら出向中に地方支社にいた可能性があります。

 

ただ、その後のキャリアが営業畑ではないようなので、支店で営業経験を積んでいたというよりは本社で経理・財務系のお仕事をされていたのではないかと推察します。

 

つまり「ソニーの吉田社長は、地方勤務経験はない可能性が高い」です。

 

本筋とは関係ないですが、ソニーはカメラやスマホのメーカーとしての顔と、映像や音楽、金融サービスを提供するという顔を持っています。

しかし吉田社長に前者の経歴はなさそうなので、現在のソニーはサービス業のほうが力が強く、これからもそちらを指向していくのかな、なんて思ってしまいました。

 

ホンダ(社長:八郷隆弘氏)

当時のニュース記事なんかを読むと、八郷氏の社長就任はけっこうサプライズの抜擢人事だったようで、入社以来の経歴の情報はあまりありませんでした。

 

ただ東洋経済のこちらの記事によると、「四輪の車体設計の経験が長く、購買や生産も経験」「米国や英国で要職を務めたほか、2013年から担当した中国事業の強化に手腕を発揮」したそうです。

車体設計は栃木県のオートモービルセンター栃木、生産は埼玉県や三重県、静岡県に拠点があるようです。

 

つまり「ホンダの八郷社長は、地方の勤務経験が長い」と言えそうです。

信越化学(社長:斉藤恭彦氏)

斉藤氏の経歴もあまり情報はありませんでした。

 

しかしこちらのソースによると、入社後に経理部で勤務したのちはアメリカに長期赴任していたとのことです。

 

つまり「信越化学の斉藤社長は、地方の勤務経験がない」と言えそうです。

 

花王(社長:澤田道隆氏)

日経新聞の紹介記事によると、澤田社長は研究畑の方で、和歌山県の素材研究所や栃木県のサニタリー研究所でご活躍されていたとのこと。

 

つまり「花王の澤田社長は、地方の勤務経験が長い」と言えそうです。

 

ダイキン(社長:十河政則氏)

Wikipediaによると「人事や総務を長く担当し、秘書室長、取締役専務執行役員を経て」社長に就任とのことです。

 

また現代ビジネスのこの記事によると、本社経験が長く現場経験はほとんどないとのことです。

 

「ほとんど」なのでゼロではないのだろうと思います。人事や総務でしたら若手のうちに地方の工場で揉まれるのではないでしょうか。

 

つまり「ダイキンの十河社長は、地方の勤務経験をしている」と言えそうです。

大企業の社長の経歴調査まとめ

上記の調査の結果から次のようなことが言えそうです。

  • 5人中3人が地方勤務経験あり。残りの2人も海外赴任を経験している。
  • 技術系の場合は工場や研究所のある地方での勤務を長く経験している。
  • 事務系の場合は地方勤務経験がなかったり、若手のうちの短期間だったりする。

 

モノづくりの拠点は地方の工場や研究所にあるので、製造業の技術畑で生きていくには地方勤務は避けて通れません。

 

しかし今はハードよりもソフトの時代になってきていますので、今後は工場で生産管理をやってきた人だけでなく、都会のデータセンター的なところで分析をしてきた人や、AI技術開発やITソリューションなんかに携わってきた人がトップになる日も遠くはないのではないでしょうか。

 

つまりこれからの時代は、技術系=地方勤務というわけではなくなるのではないでしょうか。

 

また製造業と言えど、事務畑の場合は必ずしも地方勤務が必要というわけではなく、むしろ海外経験が必須なのではないかという印象です。

 

あと、ソニーはもはや製造業というよりはサービス業が本業なのかなとも思いました。

筆者の実体験から「地方勤務でしかできない経験はあるのか」についても書いてみたのでご覧ください。

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